「白髪が増えてきた気がする…」そんなお悩みを抱えている方は多いと思います。
年齢を重ねることで白髪が増えるのは自然なことですが、実は“ストレス”も関係していること、ご存知でしょうか?
関連コラム:気になり始めた白髪に。髪全体を美しく整えるケアを
ストレスと白髪の関係とは?
人の髪の毛は、毛根にある「メラノサイト」という色素細胞がメラニンを作ることで黒く保たれています。
ところが、強いストレスを受けると自律神経やホルモンバランスに乱れが生じ、血流が一時的に悪化することがあります。
それが結果的にメラノサイトの働きを妨げてしまい、色素が作られにくくなる=白髪が生えるきっかけになりうる、といわれています。
もちろん白髪の原因は一つではなく、遺伝や生活習慣、加齢など複数の要素が絡み合っています。
しかし、ストレスが白髪の“きっかけ”の一つになっているケースは少なくないように感じます。
関連コラム:白髪、抜いていませんか?自然に美しく向き合うためのヘアケア提案
実際のお客様のケースから
私が担当しているお客様の中にも、印象的なエピソードがあります。
その方は普段から白髪が少なく、ある時期から急に白髪が増え始めたんです。
ちょうどその頃、お仕事の関係でとても忙しい現場に配属され、睡眠不足や食事の乱れも続いていたとおっしゃっていました。
当初は「ちょうど白髪が目立ちやすくなる時期だったのかもしれないですね」と軽く話していたのですが、数ヶ月後、その方がまた落ち着いた職場環境に戻られた頃、
通うたびに、白髪の本数が徐々に減っていったんです。
この変化には私自身も驚きましたし、「ストレスって、髪にこんなに影響を与えるんだな」と実感した出来事でした。
関連コラム:白髪染め疲れ、していませんか?無理なく続けるカラー頻度とケアの工夫
ストレスを“溜めない”ことの大切さ
白髪が生える仕組みはとても複雑で、現時点で完全にメカニズムが解明されているわけではありません。
でも、実際にお客様の髪を通して見ていると、ストレスが心身に与える影響の大きさを日々感じます。
忙しい毎日を送る中で、つい自分のケアを後回しにしてしまう方も多いと思いますが、
髪や頭皮のためにも、まずは自分の心をいたわることがとても大切です。
「好きな香りで癒される」「丁寧に頭皮をマッサージしてみる」「深呼吸してから寝る」
そんな小さなリラックスタイムを毎日の中に取り入れることで、髪だけでなく、心にも余裕が生まれます。
白髪が増えてきたとき、ケアアイテムを見直すことも大切ですが、
まずは“自分をいたわる時間”を少しだけ増やしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。